「一歩も外に出なくていいのなら」――雨を愛するための、私なりの条件

エッセイ

私は雨が嫌いだ
持ち物が増え、洋服が肌に引っ付く不快感、
セットした髪もぼさぼさになり、
憂鬱で気分が落ちるから、、、

甘えたことを言ってると思うかもしれないが、
調べてみると、低気圧による自律神経の乱れ、
日照不足による「幸せホルモン」セロトニンの減少、
そして高い湿度。
医学的にも雨の日に私たちが不快感を抱く理由は、
驚くほど揃っているらしい。

「雨が嫌い」とよく聞くが
「晴れが嫌い」という人に私は出会ったことがない。
まぁ世界は広いから「雨が好き」と言う人もいるだろう

私の周りでは雨が降ると聞くと「嫌だね」という
一方農業をやってる人たちはどうだろう。
乾燥が続き雨が降れば「恵みの雨」と報道され、
よく農業の人たちが喜んでいるニュースが流れる。

立場によっては雨のとらえ方が変わる。

そんな雨を好きになるために私は努力したことがある。
ある日かわいい長傘を買った。

雨の外出も楽しめるようにと買ったが、
長傘はすぐに玄関の隅に置き去りとなった。
よく考えれば私は長傘を持ち歩かないタイプ
雨の日になるといつの間にかカバンに折りたたみ傘が入っていた。

そんな雨の日に外に出るのが嫌いな私は
唯一雨を好きになれる時がある。

それは家のなかにいる時だ。
雨と関わりがない「安心安全な家の中」にいる時こそ
雨を好きになれる。

朝コーヒーを飲んでるとき
PCでなにか作業をしているとき
家の中で聞くザーザーという一定の雨の音には
リラックス効果がある気がする。

そして、雨上がりどこからか漂ってくるあの独特な土の香り。
草木から雫がゆっくり滴り落ちる光景は嫌いじゃない。
むしろ好きかもしれない。

もしも、雨の日に一歩も外に出なくていいのなら。
私はもっと、雨のことを好きになれる。
そんな気がしている。

Photo by Unsplash on Erik Witsoe

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